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御津町商工会

㉑赤坂宿場資料室

正法寺の北にある音羽生涯学習会館の2階に、東海道赤坂宿の歴史をはじめ、音羽地区の歴史や文化、自然などを紹介する赤坂宿場資料室がある。
この資料室には、赤坂宿を題材とした浮世絵などの宿場関係資料、音羽地区の古墳·城跡に関する資料、宮路山などの自然に関する資料などが展示されており、音羽赤坂人形や赤坂の高札など市指定文化財も見ることができる。

音羽赤坂人形 【市指定有形民俗文化財】
昭和61(1986)年に、赤坂町の杉森八幡社で発見された人形のカシラである。「三宝赤駅神事集」(赤坂宿における祭礼芝居の記録。市指定有形文化財)によれば、延享2(1745)年から享和3(1803)年にかけて操り人形の上演外題などが記されており、赤坂宿で町の人によって人形浄瑠璃が演じられていたことが分かる。江戸時代には人形浄瑠璃や歌舞伎が盛んで、萩でも操り人形が演じられていたという。この人形のカシラは、当時のこの地域の庶民文化を知る上で貴重な資料である。

赤坂の高札 【市指定有形民俗文化財】
高札とは、幕府や諸藩の法令・禁令などを板札に墨書し、城下町や宿場、渡船場、関所など人目につきやすい所に掲示したものである。赤坂宿には、よらまい館の道路をはさんだ向かい側付近に高札場があった。この赤坂の高札は正徳元(1711)年のもので、親子兄弟夫婦仲良く奉公に精を出すこと、家業に励むこと、暗嘩・口論を慎むことなど、民衆に対して日常生活の規範を示したものである。

    豊川の歴史散歩:❹東海道沿いの町を行く 平成25年10月発行より