小規模事業者の活躍を応援します。

御津町商工会

⑫お松見

120-1.jpg若宮八幡社をあとに西へ進み新幹線をくぐると、市場の信号交差点に出る。そこからさらに400m行くと、左手に樹木が茂る一画があり、ここがお松見である。お松見は伊奈本多家の墓所で、第6代城主忠俊とその妻、忠俊の嫡子光忠とその妻、第7代城主忠次の計5名の4基の墓碑がある。伊奈本多家の墓所は2か所あり、その1か所がこのお松見であり、もう1か所が舞々辻である。舞々辻は大正の初め頃に開墾されて滅失してしまったので、伊奈本多家の墓所としては、このお松見が現存する唯一のものである。墓碑前の灯籠は、膳所藩城代家老本多久充が宝永4(1707)年に奉献したものである。

    豊川の歴史散歩小坂井の町から御津へ 平成25年10月発行より